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2005年12月号 |
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韓国は実質的に北の傘下に入った |
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中国共産党の対外連絡部は21日、胡錦濤総書記が北朝鮮を公式訪朝すると発表し、これを受けて24日、北朝鮮は6カ国協議に参加の意志を表明した。
6カ国協議といえば、日本のメディアも識者も、最も北朝鮮に友好的な国が中国で、その次にロシア、韓国、日本、そして最も激しく対立する国がアメリカであるという常識で見ているが、私はむしろその反対ではないかと思っている。
昔から中国には遠交近攻という言葉がある。遠くと交流し、近くを攻めるということであるが、中国にとって最も恐れる仮想敵国は長く国境が陸続きで接する国ロシアであり、北朝鮮にとって最も警戒すべき国も陸続きの国境を持つ中国なのである。
昨年4月22日の竜川駅で金正日が、訪中の帰りの列車通過に合わせて起こったTNT(高性能爆薬)800トン規模の列車爆破テロ(本誌平成16年7月号・11月号参照)に見舞われたことは記憶に新しいが、九死に一生の危機から生還したこの訪中以来、金正日は決して中国に出かけることは無い。北朝鮮の最大の自衛策は核武装化である。核が最大の力を発揮するのは、中朝国境に中国人民解放軍が押し寄せてくることに対する防衛力としてである。中国にとって隣国である北朝鮮の核を容認することは台湾、日本へと核ドミノが始まることに繋がる許しがたいことなのである。
今や北朝鮮にとって最も近い国である韓国が武力侵攻の恐れと核威嚇により恭順の意を示してきていることは、ここのところの盧武鉉政権の政策を見ても明らかである。韓国は実質的には北朝鮮の傘下に入ったと言っても良いのではないだろうか。一方韓国にとって、特に現代などの財閥グループにとって、北朝鮮の奴隷的低賃金労働力は大変な魅力である。中国が爆発的に経済成長を遂げている原動力は、中国の太子党と言われる革命幹部子息らアメリカ留学帰りの一部の特権階級が、農民戸籍の低賃金労働者を使って世界の工場として安く作ったものを輸出して儲ける加工貿易にあり、ここで稼いだ金を彼らはアメリカに投資する。そしてその金が、今度は欧米諸国や日本のファンド資金となって中国に再び投資されている。こうしてぐるぐると資本は回転しているけれども、いつまでも豊かにならない農民戸籍の低賃金労働者の存在がこの原動力となっていることは、かつてアメリカが黒人奴隷を、ロシアが農奴を、西洋列強がアフリカや南米・インド・東南アジアの植民地から収奪した資源並びに低賃金奴隷労働者を使って手にした帝国主義的繁栄とつながる。
中国の繁栄を参考に、韓国はこの北朝鮮の奴隷的低賃金労働者を使って北に経済特区を設け、そこに韓国の設備、電力等を提供し、中国で作る商品よりももっと割安な商品を作り、世界を席巻しようとしている。韓国財閥はここから得られる莫大な利益を金正日一派と分けあおうとしている。韓国は東ドイツを吸収し、統一ドイツをつくったことによって極端な経済不振に陥った西ドイツの轍を踏まないように、北と統一するのではなく、金正日支配の北朝鮮と韓国との南北連邦国家をつくることによって、北の奴隷的低賃金労働者を使い韓国が繁栄を謳歌したいと考えている。
こう考えると、ここのところの原油の値上がりにより元気になってきたロシアが中国の膨張に脅威を感じ、この新しくできる南北連邦朝鮮に手を貸すことで、中国の北東アジア戦略にくさびを打ち込むことができると考え、手を突っ込んでくるのは当然である。今のアメリカはブッシュ共和党政権であるが、彼の任期も残すところ3年となり、その後民主党政権ともなれば、クリントン時代のジャパンパッシングという言葉の通り、まさに民主党政権のアメリカと中国とが連携し、日本飛ばしが行われ、日本はアメリカ側から日米安保条約を破棄されて中華経済圏に組み込まれてしまう恐れがある。「ロシアと南北連邦朝鮮との連携」対「アメリカと中国の連携」という構図は、まったく今のメディアの報ずる世界の現状認識とは異なる。 |
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中国にとって
最も憧れの国はアメリカ |
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中国共産党幹部は自分の子息をアメリカに留学させ、そして農民戸籍の低賃金労働者を使って儲けたお金をどんどんアメリカに投資している。このことを考えてみても、中国がアメリカと本気で戦いを考えているということは全く有りえない。中国にとって最も憧れているのは、実はアメリカであり、最も脅威を感じているライバルはロシアであり、日本なのである。北の核開発阻止というより、北東アジアを巡る中国とロシアとアメリカのせめぎ合いというのが六カ国協議の真実で、日本の主張する拉致問題などは些少な問題である。アメリカにとっても、北の核開発が日本を触発して、日本が核武装化することが最も恐れていることであり、このことが北の核開発を阻止したい主要な要因なのであるとも言えるのに対し、北朝鮮は中国の脅威に対抗する唯一の防衛戦略である核武装化を急いでいると言える。こういう構造の中で、核廃棄を迫る中国は、6カ国協議の場に北朝鮮を引きだし、核を断念させるため胡錦濤がやむにやまれず訪朝することになったと推測される。
この6カ国協議により核の放棄を迫られている金正日は、金王朝の継続と南北連邦朝鮮建設の為の資金的バックを日本の賠償金に求めるため、ここのところ日朝政府間交渉再開に応じる姿勢に転じてきている。北朝鮮は拉致問題を早めに棚上げし、日朝国交回復を早期に達成することで(先の大戦において日本と戦争したわけでもないのに)戦争賠償金と戦後補償として莫大な金品を日本から巻き上げようとしている。そうして、その資金をもって北朝鮮のインフラを整備し、そこに奴隷的低賃金労働者を入れ、韓国の技術と資本とを使って莫大な繁栄の構図を描いていて、韓国もこれを後押ししている。
日本にとって6カ国協議の場は北の核廃棄を迫り、拉致問題の解決の場であると認識しているが、実は拉致問題協議などは埒外で、朝鮮戦争からいまだに続く休戦状態を正常化させる為の交渉の場でもあり、米朝交渉・中朝交渉・南北交渉等いろいろな交渉が行われている。金正日にすれば彼の政体維持と、日本からの莫大な賠償金を独り占めにしたいという思いとともに、その後の繁栄を低賃金労働で得た利益を韓国と分配することで獲得したいと考え、韓国は中国製品に対抗できる低価格商品を世界に供給することで韓国経済の発展を願っている。
中国にとっては隣接する北が新たな核武装国となり、韓国と連携して中国が世界の市場に供給している商品にとって変わる低価格商品を提供することとなれば中国の脅威である。中国の意に沿う傀儡政権として、ロシア・アメリカとの緩衝国であって初めて、長らく支援してきた北朝鮮の存在にメリットが有るわけで、核武装化を成し遂げ、ことごとく自らの主張を繰り返し、韓国と連携し、ロシアの支援を受けて中国に迫ってくる今の金正日はなんとしても抹殺したい対象である。そんな思いの実現が一昨年の金正日列車爆殺テロであったといえる。
前中国軍事委主席江沢民の唆しによって北の軍部が決行した昨年4月のテロが失敗した後、だだをこねる北に金正日体制維持の保障と経済援助を約束し、なんとか北を6カ国協議の場に引き出し、中国の思う核抜きで中国に従順な北朝鮮となる願いを込めての今回の胡錦濤の訪朝となったわけだが、金正日は最終的には核を隠し持ち、イスラエルのように潜在的核武装国となり、韓国との南北連邦制の国家をつくり、永遠に権力を手放さないでいつまでも栄華を極めていける体制の保障が得られる形で6カ国協議を決着しようとしている。こんなしたたかな金正日に胡錦濤は翻弄されることとなるのではないだろうか。そんな中、日本は国交正常化による賠償金の支払いを6カ国協議の面々から迫られ、核威嚇の前に韓国が北の軍門に下ったように、これまでは38度だったアメリカとの勢力分岐線が今や尖閣列島にまで南下・後退し、今後日本とハワイの間に線引きされるとなれば、まさに中国の核威嚇のもとに日本は中華経済圏に組み込まれることとなる。
今日本にとって最も必要なことは、集団的自衛権行使の権利確保の宣言とあわせて憲法を改正し、いつでも核武装化できる技術を蓄積し、独立自衛のできる国となり、アメリカの保護条約とも言える今の日米安保条約を平等互恵なものにつくり替えて、かつての日英同盟のような双務的条約に改正して戦争抑止力としていくことではないかと思う。
こうならなければ中華経済圏に組み込まれた日本を無視した米中同盟が結ばれ、日本は中国の支配下で生き、「大陸国ロシアが南北連邦朝鮮を支配下に置き大陸ヨーロッパと連携」これと対抗する「米英アングロサクソンと連携する中国と、その勢力下に組み込まれた日本」との新冷戦構造になってしまう。このようなことを考えている人はいないと思うが、そういった悪夢が現実のものとならないよう、30年、50年先を見据えた日本の国家戦略を策定し未来に備えていかなければいけないと思う。 |
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我々は神に感謝する。我々に日本という、尊い国をつくって置いてくれたことを・・・。
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先日かねてから私が好きなアインシュタインの言葉が書かれている「アインシュタインと日本」という一枚のコピーを頂いたので、ここに紹介したい。
―アインシュタインと日本―
『1922年(大正11年)、アインシュタインは日本の出版社「改造社」の招待を受けて日本を訪問しました。当時の世界情勢は、あのナチスドイツのユダヤ弾圧がまさに日に日に強くなってきている時代でありました。そんな時代でありますから、その弾圧からの一時的な安らぎもこの日本訪問で味わっていたようです。
日本郵船の「北野丸」で40日間の航海中、上海に寄る少し前、アインシュタインは船上で1921年度のノーベル賞受賞の知らせを受けました。このニュースはもちろん日本でも報道され、来日中、アインシュタインブームの中を過ごすこととなります。
博士は、船上のインタビューに対し、以下のように答えました。
―――日本訪問の目的は?
「それは2つあります。1つは、ラフカディオ・ハーンなどで読んだ美しい日本語を実際に自分の眼で確かめてみたい。とくに音楽、美術、建築などをよく見聞きしてみたいということ、もう1つは科学の世界的連携によって国際関係を一層親善に導くことは自分の使命であると考えることです。」
この時代、日本を世界に紹介するラフカディオ・ハーンはまさに時代の人であったと言えましょう。そのハーンの影響をもって、博士も同様に日本に興味を持ったのです。』
最後に、以下は博士が日本訪問の感想として残された有名な言葉である。
『近代日本の発展ほど、世界を驚かせたものはない。一系の天皇を戴いていることが今日の日本をあらしめたのである。私はこのような尊い国が世界の一ヶ所位なくてはならないと考えていた。世界の未来は進むだけ進み、その間、幾度か争いは繰り返されて、最後に戦いに疲れる時が来る。その時、人類はまことの平和を求めて、世界的な盟主をあげなければならない。この世界の盟主なるものは、武力や金力ではなく、あらゆる国の歴史を抜き越えた、最も古く、また尊い家柄でなくてはならぬ。世界の文化はアジアに始まって、アジアに帰る。それはアジアの高峰、日本に立ち戻らねばならない。我々は神に感謝する。我々に日本という、尊い国をつくって置いてくれたことを・・・。
1922年(大正11年)アルバート・アインシュタイン博士』
日本人は、もっと自信と誇りを持っても良いのではないだろうか。 |
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